「再選の見込みはほぼゼロ」岸田総理は麻生氏にも完全に見限られていた
“ポスト岸田”有力候補は
他方、連立を組む公明党も岸田総理を見限りつつある。東京都知事選と同じ今月7日に行われた都議補選で、自民党は候補者を立てた8選挙区で2勝6敗と惨敗。これについて公明党関係者は「創価学会が動かなければ、こういう結果になるのは当然」とにべもない。
先の自民党幹部によると、
「万策尽きかけている総理周辺は“麻生さんが最も嫌がっているのは石破茂総理の誕生。だから最後は岸田総理を支持してくれるはずだ”と、麻生さんの翻意にいちるの望みを託しています」
とはいえ、党内には「岸田総理の再選を本気で信じている人はごく一部しかいない」との指摘も。
「旧岸田派のとある議員に、“総理から総裁選の推薦人になってくれと頼まれたらどうすればいいでしょうか”と真顔で相談されました」(別の自民党幹部)
岸田派出身では、林芳正官房長官と上川陽子外相の二人が後継総裁の有力候補として名前が挙がっている。
「ただ、旧岸田派に影響力を持つ古賀誠元幹事長は“いずれ林君を総理にと考えているが今回は温存する”との意向を示しているとか。それでも、上川さんを推す声は、とくに広がりを見せてはいません」(同)
周囲の焦燥を知ってか知らでか、鈍感力が持ち味の岸田総理は意気軒昂という。
「最近は“裏金問題も旧統一教会問題も、ぜんぶ安倍(晋三元)総理と安倍派のせいじゃないか”が口癖。今後の政権運営に自信満々ですよ」(旧岸田派幹部)