「再選の見込みはほぼゼロ」岸田総理は麻生氏にも完全に見限られていた

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 表立った「降ろし」はないものの、水面下では岸田文雄総理の退陣に向けたカウントダウンが進んでいる。

「9月の自民党総裁選挙で岸田総理が再選される見込みは、ほぼありません。“三頭政治”として総理を支えた麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長との関係が完全に冷え込んでいるからです」

 と言うのは政治部デスク。

「旧岸田派だけで再選戦略は描けないので、政権は“詰んだ”状態にある。総理の退陣は不可避でしょう」

「次も岸田でいいと思ってたんだけどな」

 スタンドプレーが目につく茂木氏と総理の不仲は、いまに始まったことではない。総理が“後ろ盾”としてきた麻生氏とも、先の通常国会における政治資金規正法の改正を巡る対応により深刻な亀裂が入っている。

「政治資金パーティー券の購入者の公開基準に関し、総理は麻生氏の主張を聞き入れないまま公明党の“5万円超”との案を受け入れた。麻生氏は激怒し、麻生派内からも“所属する5人の閣僚をすぐ引き揚げるべきだ”との声が飛び出しました」

 この強硬論に麻生氏が首を縦に振ることはなかったが、怒りが収まったわけではなかった。

「6月8日、自民党福岡県連大会で居合わせた旧岸田派の議員を呼びつけ、“次も岸田でいいと思っていたんだけどな”と、絶縁を仄めかす場面も。伝え聞いた岸田総理は、ようやく10日後に麻生氏との会食の約束を取り付けたのですが」

 二人は都内のホテルで2時間半ほど過ごしたが、麻生氏の腹はすでに決まっていたという。

 自民党幹部が耳打ちする。

「総理は麻生さんとの関係修復を図るつもりでしたが、時すでに遅し。麻生さんははなからそんなつもりはなかったが、6月の国会会期末に総理がトチ狂って解散に踏み切ったりしたら党全体に大きな迷惑がかかる。それで聞く耳を持っているフリをしただけですよ」

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