【24時間テレビ】なぜ「上田晋也」「やす子」が起用されたのか 「24人でつなぐ24時間テレビ」への心配も

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 日本テレビは7月16日、「24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?」の記者会見を行った。今年の放送日は8月31日から9月1日。2003年のTOKIO以来、長年にわたって旧ジャニーズ事務所のアイドルが務めてきた“メインパーソナリティー”を置かず、その代わり総合司会に例年通りの羽鳥慎一アナ(53)と水卜麻美アナ(37)に加え、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也(54)を抜擢することに。

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 日テレの現役アナ、あるいはOB・OGアナ以外が「24時間テレビ」の総合司会を担当するのは、1991年の渡辺徹と森口博子以来33年ぶり。お笑い芸人としては、初代総合司会の萩本欽一以来となる。会見に登場した上田は意気込みをこう語った。

上田:総合司会とご紹介いただきましたけど、本質的には今年のアイドル枠で起用されたと思っていただければ幸いでございます。ですからアイドルらしく、爽やかな笑顔で、歌って踊って楽しくお送りしたいと思っております。今年のアイドル・上田晋也でございます。

 会見の後半には真面目なことも言っていたが、ツカミは上々だった。今年はなぜこうしたキャスティングになったのか。日テレ関係者に聞いた。

「今年も『24時間テレビ』を放送することは例年通り決まっていましたが、昨年の日本海テレビ幹部社員による寄付金着服事件やジャニー喜多川氏による性加害問題などで、キャスティングがかなり難航しました。今回は出演者に対しても“どうして出演するのか?”というクレームが予想されますからね。実際、予想以上にキャスティングが難航したため、局内では“今年は放送できないのでは?”という声も上がったほどです。そしてキャスティング以上に難航したのが企画でした」

 今年は《「24時間テレビ」の趣旨に賛同し、自らチャリティーと向き合い発信したいという24人の出演者で24時間をつなぐ“24人でつなぐ24時間テレビ”》(番組ホームページより)というのが大きな企画になっているが、どういう意味なのだろう。

土日のレギュラー番組を放送

「チャリティー企画やスペシャルドラマは例年通りですが、問題は《24人でつなぐ24時間テレビ》です。正直言って、日テレが土日に放送しているレギュラー番組をそのまま放送するようなものです。出演予定の相葉雅紀(41)、サンシャイン池崎(42)、有働由美子アナ(55)、『笑点』メンバーなども、週末のレギュラー番組の出演者です。こうなったのも多くのキャスティング候補者に次から次へと交渉したものの出演OKをもらうことができず、今年になってから方向転換せざるを得なくなった結果です。レギュラー番組の出演者であれば、各番組に『24時間テレビ』のテーマに沿った内容をやってもらえばいいというわけです」

 それだけ?

「もちろん、土日放送のレギュラー番組が『24時間テレビ』に沿った企画を放送するだけではあまりにも酷すぎる。『24時間テレビ』の総合司会は2014年以来、羽鳥アナと水卜アナの2人で務めてきましたが、“メインパーソナリティー”もいない今回、2人だけでは既視感がある。そのため上層部は、誰かもう1人加えたいと考えたようです。しかも、生放送に対応できる大物タレント、さらに、日テレの土日にレギュラー番組を持っていること。この条件に合うのは上田さんしかいなかったといことのようですね」

 確かに上田は土日に「Going!Sports&News」のMCを担当している。もはや上田サマサマだ。

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