【光る君へ】紫式部が「道長」の子を産んだ… 歴史を誤解させる「大河ドラマ」をどう考えるか

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超えてはいけない一線を越えてしまった

 例年のNHK大河ドラマにくらべて、今年の『光る君へ』の目立った特徴は、ラブシーンが多いことです。このところ、一条天皇(塩野瑛久)と中宮定子(高畑充希)が目立ちましたが、主役の2人、藤原道長(柄本佑)とまひろ(吉高由里子、紫式部のこと)のラブシーンも、もう何度も流れています。

 しかし、道長と紫式部は、ともに貴族とはいえ身分が隔たっています。だから、2人が幼少期に出会っていたというだけならともかく、その後も惹かれ合い、頻繁に会って深い関係になり、別れたのちもたびたび遭遇した、という可能性になると、「絶対になかった」とは言い切れなくても、かぎりなくゼロに近いと思われます。...

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