兵庫県おねだり知事「辞職は不可避」説への抵抗と贈収賄捜査

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説明できないことはしていない

「県職員の任意聴取を行ったと聞いています。ただワインなど特産品をねだって貰ったというだけでは事件化のハードルはなかなか高いのかもしれません。しかし任意聴取まで行っているということから、それなりに情報が集まっていることをうかがわせますね。連日各局のワイドショーがこの件を報じていることもあり、捜査当局には県民の大きな関心事であるとの認識があるのでしょう」(同)

 今後、斎藤知事はどのように振る舞っていくつもりなのだろうか。

「本人は、“説明できないことはしていないので引き続き職責を果たして行く”という思いのようです。霞ヶ関のキャリアとして培った説明能力を活かすという思いなのでしょうかね。確かに一連のおねだりのことについてはそれで乗り越えていけるのかもしれませんが、問題は、“内部告発者が知事に追い込まれるような形で亡くなったことで、知事自身そのことを認識していないはずがないだろう”との見方が強くある点です。辞職は不可避と見られていますが、辞職することで告発者への処分が間違いだったと認めることになり、それ自体受け入れ難いのかもしれません」(同)

 斎藤知事が当選したのはちょうど3年前の7月。先代の知事もまたキャリア出身で、たびたびの舌禍が問題視されていた。若きエリートである現知事は、古い体質を刷新してくれるはずとの期待を集めて当選したはずなのだが、“本性”がその時点でもう少し露見していれば県民の判断も変わったのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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