オールスター開幕で振り返る名場面 「江川卓」の9連続奪三振“失敗”の裏にあった「幻の珍記録」への挑戦
1984年7月24日、プロ野球オールスターゲーム第3戦で、巨人・江川卓は8連続三振を記録し、1971年の第1戦で阪神・江夏豊がマークした「9」まであと1に迫った。だが、9人目の大石大二郎(近鉄)を2ストライクと追い込みながら、カーブをバットに当てられ、二ゴロ。惜しくもタイ記録を逃した。当時ファンの間で「ストレートなら絶対三振だったのに、なぜカーブを投げたんだ?」の大論争が繰り広げられたあのシーン、実は、江川がカーブを投げたのは、密かに狙った“珍記録”への布石だったという。...