「ブラックペアン2」魅せるキャスティングに他局のプロデューサーは注目「まさか彼女が端役で出演するとは」

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「VIVANT」超え

 7月7日、日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(TBS系)がスタートした。シーズン1の放映は2018年4月期。前回は天才的な外科医役を演じた二宮は、6年ぶりに復活した続編で、人や金を弄ぶ悪魔のような外科医を演じている。

 初回の平均視聴率は個人で7.0、世帯で11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、7月期スタートのドラマではトップの数字を叩き出した。昨年大きな話題となった同じ日曜劇場「VIVANT」の初回を上回る数字だ。

 7月14日放送の2回目の平均視聴率も、個人で7.2、世帯で11.9%といずれも初回を上回る。

 さる他局の民放プロデューサーが解説する。

「初回と比べ、連ドラの第2話は視聴率が下がるというのが通例。『ブラックペアン』のシーズン1も初回が(世帯平均)13.7に対し、2回目は12.4と、1%以上落としています。それを考えれば今回の数字は大健闘と言えます」

朝ドラヒロインが端役で

 好調の原因は何だろうか。

「何よりキャスティングが素晴らしい。その筆頭と言えるのが、看護師役で出演している趣里ですね」

 趣里は水谷豊と伊藤蘭の愛娘で、昨年度10月期の朝ドラ「ブギウギ」で笠置シヅ子をモデルとするヒロインを演じ、一躍全国区となった。

「彼女は6年前のシーズン1にもやはり看護師役で出演していましたが、その頃はまだ無名の個性派俳優という位置付けだった。しかし、今は朝ドラに主演したトップ女優です。業界の常識で言えば、朝ドラヒロインの次回作は、民放のゴールデン、プライム枠の連ドラ主演か、大作映画の主演が相場。一方、前作において彼女の演じた看護師役は格的には6~7番手に当たるため、同じ位置付けであればシーズン2の出演は難しいと言われていました。しかし、彼女は“今回また皆さんに会えるというのは何よりもうれしかったです”と端役にもかかわらず戻ってきました。『ブギウギ』の全話平均世帯視聴率は15.9%。これだけの数字を取ったドラマのヒロインがこのポジションで出ているのですから、数字が取れるのも当然です」

 初回は顔見せ程度の出演だった趣里だが、2回目では二宮演じる外科医のオペの出来を左右する重要な場面を演じている。しかも「日本人の身体は米でできている」と、シーズン1で二宮が述べた印象的な台詞を発し、ファンはネットで大盛り上がりした。

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