「史上最低のバチェロレッテ」炎上の原因は亜樹さんの「正直信仰」か 視聴者とも男性陣ともズレが生まれた理由
次のバチェロレッテへの不安……「1億総婚活アドバイザー」時代に見る「ハイスペックな女性」とは
そして今回最大の炎上原因は、視聴者と亜樹さんの意識のズレなのだろう。亜樹さんの「うそをつかない高潔なバチェロレッテしぐさ」は、単に恋愛フラグを折りまくるだけで、視聴者にとっては余計なお世話にしかならなかった。なんとか最後まで番組は成立したが、その後のどんでん返しも明らかになり、後日のインタビュー記事でも「うそはつけない」と満足げに語っていた亜樹さんの表情が印象深い。
そもそも「ハイスペックな女性」という定義も、単純にバチェラーの反転版では意味がないという声も相次いでいる。東大出身やバイリンガル、空手黒帯なんて男性は求めていない。かわいらしい容姿と実家の豊かさ、そして男性ウケする話術を持った女性こそが「ハイスペック」ではないか、というのは、前述の婚活市場における「女子アナ」というイメージワードを考えればもっともだ。
もはや「1億総婚活アドバイザー時代」とも思える、今回のバチェロレッテ批判。とはいえ、ドジャースの大谷翔平選手の結婚が明らかになった時は、「女子アナじゃなくて(よかった)」というワードがトレンド入りしたのを思うと複雑な気分である。
すでにバチェラーシリーズは、過去の参加者から次のバチェラーを選ぶという人材確保の難しさを示しているが、次のバチェロレッテ選びこそ難航することだろう。あれこれ言ったものの、今回あらゆる批判にさらされることも覚悟のうえで、走り抜けた亜樹さんと男性陣には拍手を送りたい。