マリリン・モンローが最期を迎えた「13億円邸宅」を巡り裁判沙汰 保存したいロス市と所有者夫妻が対立

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 謎めいた死から60年余り。女優マリリン・モンローが最期を迎えた邸宅が米ロサンゼルス市内にある。そのついのすみかが今、日本で言う“ご近所トラブル”の元となり、裁判沙汰になっていた。

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 ロス市郊外のブレントウッド地区といえば、カリフォルニア州知事を務めた俳優アーノルド・シュワルツェネッガーも暮らす、セレブ御用達の高級住宅地だ。

 そこにモンローが居を移したのは1962年2月。3人目の夫である劇作家アーサー・ミラーと離婚した1年後のことだった。『追憶 マリリン・モンロー』の著書もある作家の井上篤夫氏によると、

「それは住まいを転々としたモンローが生涯で唯一、購入した物件です。彼女は、深い仲だったロバート・ケネディ司法長官をその邸宅に招いたりもしています」

住み始めて半年で逝去

 約270平方メートルの敷地には白壁の平屋の建物があり、芝生の庭には屋外プールも備わっている。

「モンローはひと目見るなり、“シンプルでプライバシーが守られている”と気に入ったといわれます。彼女は内装や家具選びにも時間をかけ、メキシコで買ったタイルをキッチンや浴室に取り付けました」(在米ジャーナリスト)

 だが、住み始めてわずか半年後、彼女はこの家で世を去った。寝室のベッドの上で息絶えているのが見つかったのだ。享年36。死因は睡眠薬の過剰摂取とされたが、自殺か不慮の死かは分かっていない。

 それから62年。先月26日付のロサンゼルス・タイムズ紙に〈1年近くに及ぶバトル〉との言葉で始まる記事が載る。

〈この邸宅を巡る騒動は、隣家を所有する夫妻が昨夏、835万ドル(約13億4000万円)でここを購入し、自分たちが暮らす土地を拡張するため建物の取り壊し許可を市に申請したことから始まった〉

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