元日テレ・魚住りえアナ 私が「ボイストレーナー」ではなく「デザイナー」と名乗っている理由

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松下幸之助さんの「一日一話」

 朗読に適している本なのですが、芥川龍之介や夏目漱石などの文学作品でも良いですし、お気に入りのビジネス書でも構いません。ポイントは現代文で書かれていることですが、感動したり、勉強になったりと、気持ちが動くものがいいですね。私がおススメしているのは、パナソニックグループの創業者・松下幸之助さんの「一日一話」です。1日、1項目を読む。ビジネスパーソンの方にも響きやすいんじゃないかなと思います。

 アナウンサーの仕事も楽しかったのですが、やっぱり、リアルに人と話をして、相手の反応を感じられるのは醍醐味です。どのようにしたら上手に話せるようになるかを一緒に模索していきます。結果が出ると、感謝される。これは実際に相対してこその“エネルギーの交換”です。

 生徒さんから逆に「こうしたほうが分かりやすいです」と教えられることもありました。「こういう本を朗読するのはどうですか」という提案も。皆さん本当に真剣に取り組んでくださっていて、私自身も教えることで学びがあり、日々、成長させて頂いています。

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 第2回では、魚住さんが日本テレビ時代について、振り返る。

魚住りえ
1972年、大阪府生まれ、広島県育ち。95年日本テレビに入社。「ジパングあさ6」「所さんの目がテン!」などを担当。2004年に日本テレビを退社し、フリーで活動する。著書に『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』など。

デイリー新潮編集部

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