メッツ・藤浪晋太郎の苦境 今季、メジャーで再び登板できる可能性はどれくらいあるか

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藤浪は構想外?

 そもそも、5月に藤浪をIL入りさせる際、メッツはいったんメジャー昇格させている。藤浪もメジャーリーグに昇格可能な40人のロースター(選手登録)枠の選手として契約している。

 ルールではメジャーリーグの試合に出場できる26人の登録選手からIL入りする選手が出た場合、傘下のマイナーチーム選手から「41人目」をロースター枠に昇格させることができる。40人のロースター枠に入っている選手であっても、試合出場が可能な26人から外されていたときや、マイナー落ちしていた場合は「41人目」を昇格させることはできない。また、ILには「10日、15日、60日」の3種類があるが、「60日」は40人のロースター枠に空きがないときしか適用できないルールになっている。今回、そのままILに登録されたということは、藤浪は「41人目の選手」と入れ替わって、ロースター枠から外されたのも同然だという。

「IL入りしている途中でメジャーリーグの試合に出ることは出来ません。メッツのペナントレース最終戦は9月30日で、7月11日からまた60日のILとなると、今季中のメジャー試合出場は絶望的です」(前出・同)

 次に藤浪のILが明けるのは、9月10日だ。11日からだと、ペナントレースは残り18日しかない。

「メッツのチーム状況も大きく影響してくると思います。メッツがワイルドカード争いを続けていたら、制球難の藤浪は怖くて使えないと判断されるかもしれません。しかし、チームは9月14日から10連戦が組まれており、リリーフ投手は一人でも多く欲しいことから、藤浪にもチャンスが残されているとの見方もある。ワイルドカード争いから完全に脱落したら、残り試合は若手や控え選手が実戦経験を積む場に変わるので藤浪の出番はないでしょう」(前出・現地記者)

デイリー新潮編集部

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