フランス戦、目を見張る活躍の小久保玲央…五輪での活躍次第でビッククラブにも

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マン・オブ・ザ・マッチは小久保

 1対1の決定的な場面でもシュートをブロックするなど、まちがいなくマン・オブ・ザ・マッチで、五輪での活躍次第でビッグクラブに引き抜かれるかもしれない。この小久保に次ぐ活躍を見せたのがチーム最年少、19歳のCB高井である。屈強なFWを相手にクリーンな守備で対応。当たり負けすることなく互角に渡り合っていた。

 すでにフランスはパラグアイと対戦し、4-1と圧勝している。単純に比較はできないものの、五輪の初戦で勝点3を獲得できればベスト8も夢ではないだろう。グループDを1位で突破できれば地元フランスとは決勝まで対戦しない。ただ準決勝で優勝候補のアルゼンチンと激突する可能性が高いのは仕方のないところ。

 そして朗報もある。五輪は中2日の試合が準決勝まで続く。登録メンバーは18人だったのが、FIFAの働きかけにより、バックアップメンバー4人もチームに帯同することができるようになった。

 ただし佐野航大はチームの事情によりバックアップメンバーから外れ、代わりに横浜FMの植中朝日が招集された。鹿島からブンデスリーガ(ドイツ1部)のマインツへの移籍が報じられていた実兄の佐野海舟が、女性に性的暴行を加えた容疑で警視庁に逮捕された影響もあるかもしれない。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮編集部

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