フランス戦、目を見張る活躍の小久保玲央…五輪での活躍次第でビッククラブにも
金メダル候補の地元フランスと敵地での引分けは高く評価していいだろう。パリ五輪に出場する日本代表は最後のテストマッチでフランス代表と対戦し、1-1の引き分けに終わった。試合はFWに細谷真大を起用してカウンター狙いかと思っていた。しかしFWには藤尾翔太を起用し、左サイドに平川悠の町田コンビを大岩剛監督は送り出した。おそらく前線からのプレスを強化する狙いがあったのだろう。
***
【写真をみる】「弟にも影響?」“悦に入った様子”でカメラに収まる、日本代表MFの“佐野容疑者” 実弟はその影響か、五輪代表のバックアップメンバーから外れていた 活躍した選手&監督コメントも
リトリートして守備を強化するのではなく、前線から果敢にプレスをかけてショートカウンター。これが前半25分にものの見事にはまり、藤尾のボール奪取から三戸舜介がヒールで左に展開すると、フリーとなった藤田譲瑠チマが冷静に流し込んで先制点を奪った。実はこれが日本の初シュートでもあった。
ただ、その後は防戦一方となり、後半47分にミカエル・オリーズにミドルシュートを決められて引分けるのがやっとだった。それでも押し込まれながら、粘り強く耐えてドローに持ち込んだのは高く評価できる。長距離移動と時差対策など、決して万全な状態ではなくても最低限の結果は残した。
GKは小久保玲央ブライアン、DFは右から半田陸、高井幸大、木村誠二、関根大輝、ボランチは藤田で、中盤は山本理仁と斉藤光毅、FWは右に三戸、左に平河でCFが藤尾という組み合わせ。海外組を中心に、かなり攻撃的な布陣であり、けが人がいない限り現地時間24日のパラグアイ戦も同じスタメンになるだろう。
フランスは2トップのアレクサンドル・ラカゼットとジャン=フィリップ・マテタにロングボールを合わせてきたが、GK小久保がタイミングのいい飛び出しでピンチを未然に防ぐなど1-1のドローに貢献。
[1/2ページ]