「パチンコにハマって大学を中退」 しらす販売店経営の父を殺害した次男の“手癖”を知人が明かす

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「初めてじゃない」

 近隣住民の話では、

「大道さんの家はもともと米穀店で、地区の区長を務めていました。盆踊りの準備や避難訓練でも先頭に立ってくれる、地域で頼られる存在です。一方の息子さんはおとなしくて真面目な人。親子仲良く大道商店を運営していたのにね」

 でも実は、と大道さんの古い知人が明かす。

「正幸が商店の金に手をつけたのは初めてじゃないんです。それも一度や二度ではない。その“手癖”に大道さんは困っていました。だから今回、かなり強くとがめたのでしょう。手をつけた理由は分かりませんが、外に女を作ったり酒やギャンブルにハマっていたとは聞いていません」

パチンコにハマり大学を中退

 ただ、こんな過去がある。

「大道さんと奥さんは長男を小さいころに亡くしています。奥さんのショックは相当なもので、供養のためにずっと地蔵巡りをしていた。そんな中正幸を授かり、大道夫妻は大変な喜びようでした。それで、大道家の長男として厳しく育ててきたのです。正幸は成績も良く、県立で一番の進学高校に入って野球部でも頑張っていました」

 ポジションはサード。3年時には夏の甲子園の県予選で登録メンバー入りした。

「高校を卒(お)えて三重大学に入学した正幸は親元を離れました。ところがパチンコにハマって金に詰まるようになり、大学を中退して和歌山に戻った。以降は正幸も心を入れ替えて商店の仕事に励み、12年前に結婚した夫人と2人の娘さんとで幸せな家庭を築いていると思っていました」

 この知人いわく、大道さんは“米だけでは将来不安なので、多角化を”との考えで大道商店を作った。そして常々、“商店が、息子や孫のためになればいい”と口にしていたという。

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