五輪辞退「宮田笙子」、関係者が囁く飲酒・喫煙“本当の原因”…あと64日で20歳だった「エース」を追い詰めた女子体操選手の“悩み”
痛々しい両足のテーピング
実際、パリ五輪の女子団体メンバーは5人全員が10代で、19歳の宮田選手は最年長のひとりである。ちなみに、宮田選手は2004年9月21日生まれなので、2ヵ月後には晴れて20歳となり、喫煙と飲酒は法的に問題なくなるところだった。
また、宮田選手は過度なストレスに加えて、常にケガに悩まされ続けてきた。
彼女がパリ五輪代表への切符を手にした5月のNHK杯。しなやかに躍動する、鍛え抜かれた両足は、しかし、明らかに痛々しい様子だった。古傷の右かかと、内転筋を痛めた左太ももがテーピングでがっちりと固められていたのだ。だが、圧倒的な脚力と天性のバネを活かした演技で、宮田選手は見事に大会3連覇を成し遂げた。
5月29日にデイリー新潮で配信された記事<平均年齢17.8歳」の体操女子日本代表 “全員が初五輪”でも「メダルも夢ではない」>では、ロンドン五輪に出場した解説者の田中理恵さん(36)がこう評している。
「日本の美しい体操は必ず高い評価を得られるでしょう。宮田を軸にミスなく演技すれば、団体のメダルは夢ではないと思います」
“軸”となるエースを欠き、日本代表は正念場を迎えている。