「2億円超の立ち退き料を要求し決裂」 小津安二郎も愛した焼鳥「伊勢廣」が帝劇ビル建て替えに抵抗

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「2億円以上の立ち退き料は無理筋ではない」

 立ち退き問題に詳しい大阪グラディアトル法律事務所の森山珍弘弁護士は、

「帝劇店の長い歴史や年間2000万円を超えるという営業利益の額を踏まえると、2億円以上の立ち退き料は無理筋ではなく、訴訟が長引く可能性も考えられます。そうなれば、判決が出るか、和解するまでの間は退去させることができずに、建て替え計画がストップしてしまうでしょう」

 大勢の人々の思い出が詰まった帝劇ビル。どうせ建て替えるのであれば、後味良くその生涯を終えてほしいと願うばかりだ。

週刊新潮 2024年7月18日号掲載

ワイド特集「潜航するトラブル」より

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