「2億円超の立ち退き料を要求し決裂」 小津安二郎も愛した焼鳥「伊勢廣」が帝劇ビル建て替えに抵抗

国内 社会

  • ブックマーク

 演劇やミュージカルの聖地として知られる帝国劇場が入る「帝劇ビル」。建て替えのため休館する予定だが、そうすんなりとは話が進まない可能性が出てきた。テナントの老舗焼鳥店「伊勢廣」が立ち退きに抵抗しているのだ。

 ***

 皇居外苑を囲む日比谷濠に面して立つ帝劇ビルは、東京のド真ん中ともいえる立地を誇る。1966年に竣工した現在のビルは2代目で、11年に建てられた初代に引き続き、その中に帝国劇場を擁してきた。

「現在の2代目帝国劇場は60年代以降、劇作家の故・菊田一夫が世界で初めて舞台化した『風と共に去りぬ』や、ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など数々の名作を上演してきました。...

つづきを読む