KDDI創業者が語った石丸伸二氏への愛 「彼は新時代の変革者」

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市長時代の実績は「6割はプラス」

 安芸高田市長時代の石丸さんに実績がなかった、とは思いません。市議会、つまりは古き仕組みと対決したことなど、全体の6割はプラスだったと思います。彼の存在によって、従来とは異なる議会が運営されたのではないでしょうか。

 ただし、たしかに4割はマイナスでした。特に良くなかったのは市議会と対立し過ぎたことです。石丸さんはいわゆる“なあなあ”ができない性格ですが、それでもある程度は市議会議員たちと上手に付き合わなければいけなかった。

 言うべきところで対決し、革新していくこと自体はいいのですが、本当に目的を達成しようと思ったら、その一方では相手ともいい関係を保たなければいけません。これができなかったことが彼にとっての最大の改善点です。

「次に石丸さんが目指すものは…」

 石丸さんは新時代の変革者ですが、それは彼だけでは成立しません。私や鳥羽さんなど、彼をバックアップして保証する役割の人間が必要なんです。

 今後は「国政に出るのではないか」なんてうわさもあるようですが、代議士になったところでそれは465人いる中の1人に過ぎません。唯一の存在である東京都知事に比べたら、インパクトはあまり大きくない。

 次に石丸さんが目指すものは、彼が発してきた演説からくみ取っていただくと、自ずと見えてくるのではないでしょうか。

週刊新潮 2024年7月18日号掲載

特集「“SNSの病理”が生んだ“偶像” 「蓮舫」を“終わった人”にした「石丸伸二」の正体」より

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