KDDI創業者が語った石丸伸二氏への愛 「彼は新時代の変革者」
第二電電(現在のKDDI)、イー・アクセス、イー・モバイルなどの会社を次々に立ち上げ成功に導いた千本倖生氏(81)は、日本を代表する「連続起業家」として名をはせてきた。現在は母校・京都大学の経営管理大学院で特命教授を務め、被虐待児童やアジア太平洋各国の若者を支援する篤志家としても活動する。
そんな千本氏が、ドトールコーヒー創業者の鳥羽博道名誉会長(86)に続いて突如、石丸応援団に加わったという。千本氏本人に直接、理由を聞いた。
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【写真を見る】石丸氏に5000万円を貸し付けたという「ドトール創業者」鳥羽博道氏
私が初めて石丸さんに会ったのは、今月7日の投開票の10日ほど前のことでした。それまではよく知らない方でしたが、会ってすぐに応援することを決めたのです。従来の古き仕組みを壊して新しく作り直そうとする挑戦者が、やっと今、政治の世界にも出てきたと感じたからです。
40年前に第二電電を立ち上げた時、私を含めてメンバーは3人しかいませんでした。エスタブリッシュメントから散々嫌がらせもされましたが、既存の仕組みに挑戦していったことで、日本の通信産業が世界クラスになったと自負しています。
「東京を世界一の都市に」
今回、都知事選に挑んだ石丸さんは、そんな当時の私とほとんど同じ年齢。当初は選挙事務所も街宣車もなく、東京に飛び込んできたそうです。困難に立ち向かいながら果敢な挑戦をしている彼に、私は強い共感を覚えたのです。
主要な世界都市ランキングで3位につけている東京は、人口や経済力の規模が大きく、国内外への影響力も強い街です。しかし、日本の凋落と共にその存在感は低下していっているといえるでしょう。
そこで石丸さんに、東京を変えて、日本を良くするきっかけを作ってもらいたいと考えました。例えば具体的には、起業家精神が発揮できる環境を整えていただくことです。彼のリーダーシップのもとで東京を世界2位、そして1位の都市にするくらいの挑戦を行って、日本を引っ張っていくべきなんです。
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