紀子妃の弟が取締役の会社が「1億5000万円超の金銭トラブル」 役員大量解任の異常事態も
“皇室と縁があり、弊社に携わってもらうことに”
荒殿忠一なる人物が代表取締役を務めるグッドソイルは、川嶋氏が取締役に就任する前々月、登記簿の〈目的〉の欄に6点の農業関連ビジネスを追加している。現在はホームページを見る限り土壌の開発やレモン圃場(ほじょう)の経営を手がけているようだ。そして、荒殿代表は川嶋氏を会合や会社のイベントに呼んでいたとのことだ。
例えば、同社のさる元取締役によれば、
「グッドソイルはピーナッツペーストを販売しているのですが、その原料を作る畑が東広島市にあり、かつて現地の酒蔵で試食会を開いたことがありました。そこに川嶋さんがいらっしゃったんです。会には15~20人ほどが参加していましたが、荒殿は川嶋さんについて“この方は紀子さまの弟で皇室と縁があり、弊社に携わってもらうことになりました”と説明しました」
さらに本誌(「週刊新潮」)がグッドソイルについて取材を進めると、荒殿代表の話を信じ1億5000万円超を投資したにもかかわらず何の進展もなかったという人物や、母親が荒殿代表に3000万円を奪われたという人物が出てくるなど、数々の金銭トラブルが。
食い違う言い分
川嶋氏本人の携帯電話を鳴らすと、このように答えた。
――登記簿を確認した限りでは、現在も川嶋さんはグッドソイルの取締役でいらっしゃいます。
「それは、外れるように手続きしているはずです」
――つまり、本当はすでに辞任しているけれど、その事実が登記簿にはまだ反映されていない、ということでしょうか。
「おそらく……」
――では、辞任したのはいつ頃でしたか。
「およそ2~3年前だったと思います」
――どのような経緯でグッドソイルと関わることになったのでしょうか。
「現時点では関わっていませんので、お答えを控えさせていただければ、というところです」
しかし、以上のように答えた川嶋氏への取材と同時に、別の本誌記者が荒殿代表に電話すると、現在も川嶋氏は取締役であり、「仕事でのご協力をいただいている」と、川嶋氏の発言とは異なる話をするのだった。
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