「ゆうゆう散歩」時代のようにもっと歩いてもらいたい… 加山雄三にソックリの長男が“最新お散歩ゲーム”に込めた思い

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「すげーよ」と加山雄三(87)も驚いた最新ゲームを開発したのは、長男の池端信宏さん(51)。4人きょうだいで一人だけ芸術の道に進み、CGデザイナー、花火師、音楽家として活躍しているが、新たにゲーム制作に挑戦。利用者が実際に歩いた歩数に応じてサイコロを振ることができ、出た目の数だけすごろくのようにコマを進ませることで、スマホの画面上に現れる平安の町をにぎわしていく。名付けて「平安ウォーク」。7月11日に発売された。

「よくこんなの一人で作ったな。すげーよ」

「シニア層向けに作ったゲームです。健康のために歩く習慣を身に付けるサポートを目的にしました」

 このゲームを作る動機となったのは5年前に軽度の脳梗塞を起こした父・加山雄三に「健康のためにも、かつて散歩番組に出演していた頃のように、もっと歩いてもらいたかった」ことだという。

 ゲームには池端さんのこれまでの経験が多数盛り込まれている。平安の都を舞台にしたのは、CGデザイナーとして平安京をデジタル上で復元したから。BGMには自身が作曲した音楽を使い、花火師の経験を生かして、ゲーム中に59種の花火の動画を集められるようにした。

 ゲームをクリアした時に見られる映像は、その集大成といえる。映画のようにリアルな平安京のCG画像の背景に豪華な花火が次々と打ち上がる数分間の映像は一見の価値ありだ。

「平安京の画像は1年半がかりで作りました。リアルな姿を復元するために京都に取材に行って……。ここに花火を打ち上げたら、ゲームをクリアしたくなるご褒美になるのではと思って、花火の映像を組み合わせましたが、その作業も大変でした」

 完成した映像はまず父親に見せた。

「父は『よくこんなの一人で作ったな。すげーよ』と喜んでくれました」

撮影・西村 純

週刊新潮 2024年7月18日号掲載

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