堺 雅人、吉永小百合ゆかりのラーメン店「メルシー」が突如“閉店” 店主に再開のめどを聞くと

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体力もやる気もある

「学生の頃には週2で通っていましたから、青春の味そのもの。私にとっては孤高の存在ですね」

 とは、フリーアナウンサーの吉田照美氏(73)。昔日を振り返っていわく、

「当時は学生運動真っ盛りで、角材を持った学生が授業を潰しにくる日々。そんな時代に、メルシーは私の気持ちをほぐしてくれるような癒やしの場所でもありました。大学を卒業してからも、サークル仲間と会うのはメルシーでしたし、女房や息子を連れて行ったこともありましたよ」

 ところで小林店主によると、かつてテレビ番組で“ラーメン早慶戦”の早稲田代表として取り上げられたことがあったという。慶應大学代表は、太い麺と濃厚なスープ、目を見張るボリュームで知られる三田の「ラーメン二郎」本店だ。こちらも700円からの提供と今でも懐にやさしい。

「三田の二郎では現在も創業者が店に立っています。これだけ各地に二郎が展開する中でも、創業者への愛ゆえに三田本店にこだわる人も多い。この暑いさなかにも行列が絶えず、三田では一人勝ち状態といえるでしょう」(井手氏)

 このままメルシーが消滅すると積年の勝負にケリがついてしまうが、小林店主はあくまで前向きである。

「私としてはまだまだ体力もやる気もあります。人手不足が解消すれば再開するつもりです。8月にはネットで求人をして、早ければ9月にも再スタートできればと思っていますよ」

 こちらの早慶戦も、まだ決着はつきそうにない。

週刊新潮 2024年7月18日号掲載

ワイド特集「潜航するトラブル」より

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