堺 雅人、吉永小百合ゆかりのラーメン店「メルシー」が突如“閉店” 店主に再開のめどを聞くと

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 悲嘆に暮れた向きも多かろう。“都の西北”にて60年以上の長きにわたり、学生たちの胃袋と心を満たし、あまたの著名人にも愛された老舗が突如“閉店”したのだ。古き良き“早慶ラーメン戦線”に異状あり?

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〈突然ですが本日をもちまして一旦店を閉めさせて頂く事になりました〉。6月29日にこうつづられた手紙を客に手渡したのは、1958年創業、早稲田大学本部キャンパスから徒歩5分ほどの飲食店「メルシー」である。

「看板メニューは煮干しと醤油ダレが効いたラーメンなのですが、味が唯一無二。また、値段があまりに安くて、30年前はラーメンが350円、その後も390円の時代が長く、物価高騰が続く閉店時でも550円と破格でした」(ラーメンライターの井手隊長氏)

筋金入りのメルシーファンだった堺雅人

 店主の小林一浩さん(63)に閉店のワケを尋ねると、

「2人いたパートの方がともに体調を崩されて、7月からお店に出られなくなってしまったんです。閉店を決断したのは告知する前日。それまで閉店など考えたこともありませんでした」

 腹ぺこの学生のみならず、メルシーは過去、多くの有名人を魅了してきた。

「タモリさんは年に何度か『タモリ倶楽部』の収録後にスタッフさんたちと数人でいらしてました。召し上がっていたのは五目そばとオムライスでしたね」(同)

 演劇青年も常連だった。

「よく店で見た顔の方がテレビに出ているなと思ったら、学生の頃から来ていた堺雅人さんでした」(同)

 彼の“メルシー愛”は筋金入りで、

「数年前に、ネットでうちが閉店するという誤解が広まったことがありました。その頃、ちょうど早大でイベントがあった堺さんは、奥さんの菅野美穂さんと一緒に心配して店をのぞいてくださったんです」(同)

 1960年代には、三つ編みの吉永小百合がタンメンを啜る姿に、店外から男子学生たちが熱視線を送っていた、なんて伝説も今に伝わっている。

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