枝野幸男氏の立民代表選出馬報道に「膝カックンされたような衝撃」…政治アナリストはあまりに旧態依然とした手法にも唖然

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私怨も入った批判

「自民がしたたかな政党であり、立民はしたたかなところが全くない政党だということは私も認めます。とはいえ、自民は裏金事件で責任を全く取らず、総裁を変えればいいだろうと居直っており、国民を馬鹿にしています。都議補選で自民は2勝6敗に終わり、有権者は自民を全く許していないことが分かりました。ところが立民は自民を追い詰めてはいません。裏金事件という千載一遇のチャンスを自ら潰しつつあります」(同・伊藤氏)

 これまで無党派層は自民より立民に投票することのほうが多かった。ところが今回、都知事選の出口調査を見ると、無党派層は立民が支援した蓮舫氏に票を投じなかったことが分かる。

「有権者は立民に『まずは強い野党になってほしい』と願ってきました。しかし、いつまで経っても実現できていないのですから、票が逃げるのも当然です。党内も迷走が顕著で、例えば小沢さんが泉さんを批判している理由の一つに“人事の恨み”があります。前回の代表選で泉さんは小沢さんに『勝てば選挙担当のポストに付ける』と約束したにもかかわらず、それを反故にしてしまったのです。つまり小沢さんの泉さんに対する批判は私怨も入っているわけです。小沢さんの『野党大連立』という構想も、自民との連立を狙っている維新が応じるはずもありません。ただの理想論です。もっと若返りを図り、自民を攻撃するだけのスタイルを改め、しっかりと政策を提案できる党に生まれ変わらなければ、有権者の信頼は取り戻せないと思います」(同・伊藤氏)

註:立民・小沢一郎氏、泉代表続投なら「沈没じゃねえかよ」 代表選の対抗馬擁立に意欲(産経新聞電子版:7月9日)

デイリー新潮編集部

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