「動機が見当たらない」 川崎重工、潜水艦乗員への金品供与問題の不可解な点とは

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「コンプライアンスの観点では三菱が圧倒的に上」

 ならば、ライバルの三菱重工でも同様の不祥事が発覚するようなことはないのか。同社の潜水艦部門は、女優の北川景子(37)の父親がかつてトップを務めていたことでも知られるが……。

 前出の社会部記者はこのように語る。

「川崎重工より三菱重工はドライな社風のようです。潜水艦乗組員の多くは“工事担当”の権限が強くてレスポンスが速い川崎のほうが好きなようですが、コンプライアンスの観点では三菱が圧倒的に上なのだとか。仮に三菱にも癒着があったとしても、今のところは問題になりそうな気配などありません。北川さんのお父様に疑念の目が向けられることもないでしょう」

 日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す今、政府が進める防衛費増額の流れに水を差した川崎重工と海自は、あまりに罪深かったといえるだろう。

週刊新潮 2024年7月18日号掲載

ワイド特集「潜航するトラブル」より

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