カリスマ性に欠ける、交渉能力がない、押しが弱い…公明党「次期代表候補」がザンネンすぎる “在任15年”山口那津男氏がやむなく続投か

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 首都・東京のかじ取りは、今回も小池百合子氏に託された。3期目を担う都知事は小池氏で5人目だが、彼女を支援した公明党では、それを大きく上回る“長期政権”が続くとみられる。

 政治部デスクが言う。

「公明党の山口那津男氏が代表に就任したのは、党政調会長だった平成21年。自公連立政権が下野し、太田昭宏代表(当時)の後任代表に選ばれた。以来、8期15年も党を率いています」

“選挙の顔”が務まらない

その山口氏は、今月2日の記者会見で、自身の代表任期が満了する9月に党大会を開催する意向を示した。

「かねて公明党は、岸田文雄総理が9月の自民党総裁選までに衆院解散・総選挙に踏み切ると考えていた。山口氏はそこで比例区選出の石井啓一幹事長を埼玉14区から出馬させ、当選を果たした後、晴れて党の“ニューリーダー”として禅譲するつもりでした」

 ところが、内閣の支持率が低調で、岸田総理は解散を封印したままだ。

「一時、山口氏は党大会を延期し、退任時期を衆院選後に先送りする案を検討したものの断念。9月の党大会で、自身の代表続投を宣言するとみられています」

 公明党関係者が解説する。

「山口さんは、石井さんに“選挙の顔”が務まるかどうか疑問視し始めた。石井さんは元建設官僚だけに事務能力には定評がありますが、地味な印象がつきまとい、党の代表として必要なカリスマ性に欠ける。しかも、小選挙区での戦いは初めてなので、代表就任後に落選というまさかの事態も憂慮したようです」

創価学会からの厚い信頼

 他方で、山口氏にはこんな伝説的エピソードが。

「代表に就任する以前、国会で民主党議員が池田大作創価学会名誉会長を舌鋒鋭く批判すると、山口さんはそれに猛然と反論した。その姿が支持母体の創価学会に認められ、現在の地歩を固めるきっかけになった。以来、学会女性部は厚い信頼を置いており、街頭演説では熱烈な“ナッちゃんコール”で迎えられる。 石井氏にはそういう“実績”がまったくない」

 山口氏の前任の太田氏は、自民党幹部とのパイプを駆使して、時に丁々発止の法案調整を繰り広げていた。

「その点“原理主義者”と揶揄される生真面目さがウリの山口さんは、自民党との円滑な関係の構築に苦労してきた。次の代表は太田さんのように自民党とやり合える柔軟さが必須ですが、石井さんは人付き合いが苦手で押しも弱い。先の国会の、自民党派閥の裏金問題に端を発した政治資金規正法改正案を巡る対応でも、良いところなしだった」

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