物議を醸したドクター・キリコの「性別変更」はアリだった? テレ朝の勝負作「ブラック・ジャック」を考察

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 店内がなんだか茶色い喫茶店や、床も壁も油まみれの中華屋に必須のものがある。「ゴルゴ13」と「ブラック・ジャック」だ。全巻そろっていなくても、待ち時間の手持ち無沙汰を埋めてくれる。懐かしさと同時に色あせない奇抜な世界観を味わえる、なんて思うのは昭和生まれの残滓(ざんし)世代だけかな。

 手塚治虫の躍動感あふれる独特なキャラクターと、社会を憂える先見の明を実写化するのはなかなか難しいと思っていた。ピンとこないラインアップのドラマが多く、年寄りも若者も逃がしちゃって迷走中のテレ朝が、満を持して挑んだのが「ブラック・ジャック」(6月30日放送)。...

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