「王道アイドルの道」が空いていた…FRUITS ZIPPER、3年目の飛躍 女性P「ど真ん中の“かわいい”で勝負しよう」

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「原宿から世界へ!」

「誰に向けてやっているのかを考えると、メンバーに向けてやりたいと思っています。FRUITS ZIPPERは、メンバーそれぞれ、性格も個性もバラバラ。世の中もそうだと思っていて、その子の肯定してあげられる所を作って、それぞれがどこかのタイミングで自分のことのように響いてくれたらいいなと思って作っています。私が楽曲をプロデュースしていても、パフォーマンスをするのはメンバー。メディアに出演した際、どんな曲かを聞かれるのもメンバーなので、自分たちの言葉で思いを伝えないと、やらされているだけのアイドルになってしまいます。そこを通して行けば、世の中に人たち、男性女性関係なく伝わる、響く何かしらがあるのではないかと思っています」

 アイドルを最優先で考える木村さんは、アイドルたちとのコミュニケーションも欠かさない。

「定期的にメンバーと顔を合わせて、個人面談もしています。今何が楽しい? と雑談したり、嫌なことはある? と悩みの相談に乗ったり、そういう所に楽曲を作るヒントがあると思っていて、全員に話を聞くとグループに必要なものも見えてきます」

 快進撃が続くKAWAII LAB.は、さらなるグループ拡大も視野に入れている。

「莫大に拡大させていくことは考えていませんが、候補生のKAWAII LAB. MATESというプロジェクトがあり、今後もグループを作る予定はあります。アソビシステムは地方創生の活動にも力を入れているので、地域に密着したグループを誕生させる構想はあります」

「原宿から世界へ!」というコンセプトを掲げるKAWAII LAB.。すでにFRUITS ZIPPERは、台湾の単独ライブで7万人を熱狂させるなど、海外でも実績を残している。今後の世界戦略の展望は。

「8月にアメリカに初上陸することが決まりました。今はK‐POPアイドルが盛んなので、ジャパニーズアイドルとして並べるような活動をしていきたいです。そのために、海外のステージにも立って、KAWAII文化を広めていきたいと思っています」

 アイドルたちとたくさんの夢を叶えてきた木村さん。いつか実現させたい夢をこう明かしてくれた。

「世界最大規模の音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』に、事務所の先輩であるきゃりーぱみゅぱみゅが出演したことがあり、いつかこの舞台に出たいとFRUITS ZIPPERのメンバーと話しました。ビッグなアーティストが集結するステージに、日本のアイドルとして立つ、それがKAWAII LAB.の目標です」

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[5/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。