若者カップルの「妊娠」「中絶」「避妊」…テーマが重なったフジテレビ「2つのドラマ」が訴えること

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月曜「海のはじまり」、火曜「あの子の子ども」

 この夏のクールでフジテレビが、“命”にまつわる2つのドラマを放送している。月曜夜の「月9」では9人組ボーイズグループ・Snow Manの目黒蓮が主演する「海のはじまり」(月曜午後9時)、火曜夜は桜田ひより主演の「あの子の子ども」(火曜午後11時)だ。偶然なのか、両方とも若者カップルの恋愛と妊娠、中絶がテーマとなっている。※以下、ネタバレを含みます。

 放送ライターがこう指摘する。

「『海のはじまり』は目黒演じる主人公の月岡夏が、大学生時代に交際相手の南雲水季(古川琴音)から妊娠を告げられ中絶同意書に署名をするものの、水季は中絶をしないで夏に黙って女児を出産し育てていた、という設定です。これに対し関テレ制作の『あの子の子ども』では、高校生の初体験と予期せぬ妊娠が描かれています。両ドラマとも繊細なタッチで撮影されており美しい自然の映像が印象的です」

 1日にスタートした「海のはじまり」は目黒初の月9主演。今作では川口春奈と目黒が共演して大ヒットした22年10月期の同局系ドラマ「silent」の村瀬健プロデューサー、脚本家の生方美久氏、AOI Pro.の風間太樹監督が再び集結して完全オリジナルストーリーとして制作されるなどフジの期待が大きくかかっている。

「夏の大学時代の元恋人である水季は、大学の講義中に好物の『鳩サブレー』を食べてしまうマイペースで自由奔放な性格。妊娠が判明すると大学を辞めて、娘の海(泉谷星奈)を密かに出産するというストーリーです。目黒は急死した元恋人の葬儀で初めて自分に娘がいることを知る、という難役に挑んでいますが、視聴者は元恋人の夏に何も知らせなかった水季の行動に驚いています」(前出の放送ライター)

 実際、第1話(7月1日)、第2話(同8日)と放送が進むにつれ、視聴者からは「女の私から見てももうじき7歳になる自分の子どもが目の前にいきなり現れるって恐怖を感じた」「知らないうちにしかも女性の考えだけで自分の血の繋がりのある子どもが生まれているというのは倫理的にもどうなのか」の声や、「もっと早く知らせることが出来たのに死んでから言われても。生まれる子どものことはどう考えたんだろう?」などの声があがっている。

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