急増する梅毒感染者数…大きな感染源となっている風俗業界の実情「グレーゾーンの店はかなり危険」
母子感染も怖い
コロナ禍も明け、数年間、“ガマン”していた男性客が解放感と共に「もう大丈夫だろう」とばかりに過激なプレーに走りがち、という側面もあるようだ。
しかし、国立感染症研究所のデータではもう一つ気になる数値がある。2023年の梅毒感染者数のうち先天梅毒が37人。ここ数年は20人前後だったというが、こちらも増えている。
先天梅毒とは妊婦から胎児に母子感染すること。早産や死産だけでなく、出生後も皮膚の異常や難聴などの症状が出たり、発達に遅れが出たりすることもあるという。大切なパートナーに感染させるだけでなく、子どもにまで影響を及ぼす――改めて梅毒の怖さを実感するが、第1回でも述べた通り、なかなか発症を確認しづらい側面もある。
身に覚えのある場合は必ず検査を受けて、医師の診断を仰ぎ、適切な治療をすることが何より大事だろう。
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