急増する梅毒感染者数…大きな感染源となっている風俗業界の実情「グレーゾーンの店はかなり危険」
多様化した風俗産業
「本音を言えば、一口に“風俗店”と括られるのは心外ですね」
と言うのは、都内に複数店舗を構える風俗業関係者。
「コロナ禍でも性風俗産業がクラスターを引き起こしたなどの事例は、まずなかったでしょう。性病検査はじめ稼働する女性の衛生管理を万全にするのは当然です。同じ風俗でも新手のタイプのほうが管理はずさんだと思います」
最近の風俗業界では、「メンズエステ」や「リフレ(ッシュ)」の業態を掲げながら実際は性行為ができる、いわばグレーゾーンの業種が流行っているという。表向き「風俗」ではないため素人女性が集まりやすく、彼女たちも手っ取り早く稼ぐために「裏オプ(裏オプション)」と称し性行為を行う店もあるという。
「最初から裏オプ目当ての男性客も多いようです。このような店は、働いている女性への衛生管理はもちろん、避妊具すら置いてない場合もあります」(風俗ライター)
また、マッチングアプリで知り合った男女が、その日のうちに気軽に関係を結ぶ例が多くなっていることも見逃せないだろう。だが、それより問題視されているのが、マッチングアプリや出会い系サイトを通じた「パパ活」だという。
「パパ活は男性が女性に一定の金銭を支払って援助交際的に会うパターンが多い。警察も目を光らせていますが、最近はパパ活をする女性が増えたこともあり、過激な“サービス”をしないと男性がなかなか会ってくれない、つまり稼ぎにならない傾向があるようです。そのため避妊具を使わない性行為など過剰な行為が氾濫しており、梅毒のピンポン感染を拡大させている一因になっているのではと言われています」(某新聞社・社会部記者)
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