植田日銀総裁が老舗そば屋で「密会」したのは気心の知れた「番人の先輩」
7月4日午後9時過ぎのこと、東京・兜町に近い老舗そば屋の前に一台の黒塗車が横付けされた。乗り込むのは植田和男日銀総裁(72)。ここでいったい誰と会っていたのか――。実はその4分前、姿を見せたのは黒田東彦(はるひこ)前日銀総裁(79)だった。すなわち、新旧「通貨の番人」密会の現場だったのだ。
【写真をみる】まるでドラマのワンシーン! 黒塗りの高級車に乗り込む日銀総裁
経済部記者が言う。
「植田さんと黒田さんは同じ東京教育大附属駒場高校の先輩後輩で、気心の知れた仲です」
前日の新紙幣発行に関しての会話は最初の板わさあたりで終えて、焼き物、天ぷらが出てくる頃には核心の“利上げ”の話に及んだということなのか――。
もっとも、日銀広報によれば、この日は「日銀OBたち30人ほどが集まった会合」ということで、植田氏は黒田氏のみならず他の先輩諸氏にも囲まれていたというから、さほど突っ込んだ議論はできなかったのかもしれない。
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