「女優は脱がないと一人前になれない」という日本映画界のあしき風潮 「先生の白い嘘」騒動に見る「監督のパワハラ、性加害がなくならない理由」
現在公開中の映画「先生の白い嘘」で三木康一郎監督(53)が、主演の奈緒(29)サイドからの「インティマシー・コーディネーターを入れてほしい」との要望を断った問題。ライターの冨士海ネコ氏はこの騒動の背景には、日本映画界独特の構図があると分析する。
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女優は脱がないと賞を取れないのか。日本の映画賞で主演女優賞を取る作品の傾向を見ていると、不倫や性依存など、ヒロインと性的な設定は切っても切り離せないように思える。
昨年キネマ旬報ベスト・テンで1位を取った「ほかげ」主演の趣里さんは、服を全部脱ぐシーンがある「生きてるだけで、愛。...