「看過できない誤りが多々あった」 「M-1」誕生秘話本のトラブルの裏側を当事者が明かす

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「他者をおとしめてまですることではない」

 和解で終結したため地裁は事実関係の判断に踏み込んでいないが、吉村氏は、東洋経済がHPに載せた以下の釈明を「真摯に対応してくれた」と評価している。

〈著者からは、「Yさん」が朝日放送の番組制作部の責任者という立場でM-1グランプリのテレビ番組の制作に携わられたことを否定するつもりはなかったが、これを否定しているような印象を与えてしまい、申し訳なく思っていると聞いています〉

 吉村氏は言う。

「谷氏がM-1の創出に尽力したのは分かります。そのことを自賛したい気持ちは理解できますが、それは他者をおとしめてまですることではないのでは」

 笑って済まされないシリアスな騒動が背景にあった。

週刊新潮 2024年7月11日号掲載

ワイド特集「罪と罰」より

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