【石丸伸二氏】テレ朝の“頭ポンポン”独占インタビューで悪評払拭? 識者は「維新公認で広島1区から出馬すればバッシングは止む」

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“石丸復活”の可能性

「グッド!モーニング」のインタビューで石丸氏は打って変わったように丁寧なコミュニケーションを行い、何度も笑顔を見せた。

「とはいえ選挙特番での受け答えは相当なインパクトがありましたので、悪い印象はそう簡単には払拭できないと思います。SNSでも「石丸構文」などと逆に揶揄されていました。今後は今回の都知事選のような“石丸旋風”や“石丸ブーム”を巻き起こすには、今回のマイナスイメージを払拭するだけの新しい何かが必要となるでしょう。それほどのミスを石丸さんは犯してしまったということです」(同・鈴鹿さん)

 ならば石丸氏の政治生命は終わりか──と言えばそんなことはない。まだまだ巻き返しは充分に可能だという。

「大前提として自治体のトップ、つまり都知事のような首長に求められる資質と、所属政党の一員としての国会議員に求められる資質は異なります。首長は一国一城の主ですから、人々を束ねて前に進むリーダーシップが求められます。一方、国会議員は所属政党の判断に従うことも必要で、組織の一員という意味では会社員と変わらない対応を求められます。石丸さんは本質的に国会議員には向かないタイプのように見えます。しかし、それでも何かのきっかけを得て“石丸旋風”が起きる機会はあるかもしれません」(同・鈴鹿さん)

広島1区で“石丸ブーム”

 石丸氏は7日、投票が締め切られてからNHKなどマスコミの取材に応じ、今後の対応について「(国政は)選択肢としては当然考える。例えば(衆院)広島1区。岸田文雄首相の選挙区だ」と発言、大きな反響を呼んだ。

「裏金問題で自民党には強い逆風が今も吹いています。岸田首相は陣頭指揮を取って政治資金規正法を可決、成立させましたが、これを評価する有権者は少ないでしょう。そこに石丸さんが岸田総理の対立候補として立候補したなら、石丸さんのチャレンジ精神に市民は蜂起し、一気に高評価を取り戻す可能性もあります。その際、石丸さんを抱え込むことで政党として名を上げると考えるのは、与党自民党や野党第一党の立憲民主党ではなく、国政政党として勢力拡大を狙う維新ではないでしょうか」(同・鈴鹿さん)

 日本維新の会で政調会長を務める音喜多駿氏は8日に出演したBSフジの番組で「石丸氏から支援の要請があった」ことを明かした。

「維新は自民に比べると、組織が小さな分縛りが緩やかで、議員の自由度が高いという特徴があります。その場合石丸さんのような個性の強い首長タイプの政治家でも受け入れることはできるかと思います。現職の都知事に挑んだ今回の選挙を超え『現総理大臣に挑む衆議院議員選挙』となれば、もう一度石丸ブームが再燃するかもしれませんね。結果、岸田首相を破ることはできなかったとしても、比例復活は可能かもしれません。岸田総理の下で復活当選はこれまでなかったことですから、大きな一石となるでしょう」(同・鈴鹿さん)

デイリー新潮編集部

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