【初公判】名古屋”元女子大生頂き女子”には「2人の師匠」がいた 2万円と9万円でマニュアルを購入 りりちゃんとは孫弟子の関係か

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「餃子の王将デート行きたい」の殺し文句で話題になった“元女子大生頂き女子”加藤ありさ被告(22)の初公判が、7月11日、名古屋地方裁判所で開かれた。法廷で明かされたのは詐欺の手口を伝授した「2人の師匠」の名前だった。傍聴席では同様の被害にあった男性2人が最前列に座って、闇落ちした詐欺女の一挙手一投足に目を光らせていた。(前後編の前編)

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部屋着のようなスウェットに「便所スリッパ」

 SNSにアップしていた、女子大生ライフを満喫する煌びやかな姿とは打って変わった姿だった。部屋着のような紺色のスウェットに茶色の“便所スリッパ”。胸元まで伸びたまだらな茶髪はピンクの輪ゴムで括られていた。

 加藤被告はマッチングアプリで知り合った66歳(当時)の男性に「母親がガンで入院していて、入院費用や手術費用が必要」などと嘘をつき、200万円を騙し取った詐欺の罪に問われた。

 冒頭、裁判官から起訴事実に間違いないかと問われると、

「間違いないです」

 とボソリ。終始、生気のない顔で俯いていて、何を問われても「はい」と蚊の鳴くような声で答えるだけだった。

 今春まで名古屋市内の女子大に通う大学生だった加藤被告は、マッチングアプリを狩場にして同様の手口で複数の男性から金を騙し取っていた。

「デイリー新潮」は5月に、それぞれ73万円と30万円の被害にあったAさん(40代)とBさん(30代)の被害を報じている。【名古屋「22歳頂き女子」にだまされたおじさん2人が特別対談「僕らがバカだった。若い女子がおじさんとの“餃子の王将デート”を喜ぶはずがない」を参照】

 加藤被告はAさんには「あなたしかいない」、Bさんには「餃子の王将デート行きたい」などとあざとく籠絡。金をだまし取った後は「テストで忙しい」などと適当なことを言って逃亡したのだった。

 2人とも「真実を知りたい」と傍聴席の最前列に陣取り裁判を見守ったが、加藤被告は一度たりとも傍聴席に目を向けることはなかった。

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