斎藤兵庫県知事 県政史上最低の会見、副知事辞任で四面楚歌に…「告発した元局長が亡くなってもパワハラを証言する人はいる」
「まだパワハラしてるの?」
12日には片山安孝副知事(64)が「県政の停滞や混乱を招いたことに対する県民への責任を重く受け止め、特別職の誰かが責任を取らなければならない」 と報道陣に辞職の意向を表明した。片山副知事といえば、百条委員会(地方自治法100条に基づく調査特別委員会)設置の動きが出た際、「自分の辞職と引き換えに百条委員会の設置を考え直してくれないか」と自民党会派に頼み込んだ、知事の側近だった。その副知事が辞職するとなれば、もはや斎藤知事は四面楚歌である。
地元紙の神戸新聞によると、《自身の辞職は「6月上旬ごろから考え始めた」とし、斎藤知事にも計5回にわたり辞職を進言したが、「選挙で県民の負託を受けている」と断られた》という。知事は今も辞める気は全くないようだ。
「知事は『職員とのコミュニケーション不足がパワハラと受け取られた原因』と、パワハラそのものも否定し続けています。ですが、彼のパワハラ気質は総務省のキャリア官僚だった頃から有名だったようです。兵庫県知事に就任後、彼がかつて出向していたある地域の首長と県職員がたまたまエレベーターで乗り合わせた時、その首長からこう言われたそうです」
――斎藤君はまだパワハラしてるの?
「そのくせ、斎藤知事は人との対話は苦手ですからね。神戸では財界の方々との会合などもあるのですが、知事は必ず時間ギリギリに行く。早めに行くと雑談などをしなくてはいけないからです」
政治家なのに? 県議会の関係者は言う。
「片山副知事も辞任会見で述べていましたが、斎藤知事は国会議員や県会議員とコミュニケーションをとるのが苦手って、そもそも政治家に向いていないということでしょう」
今月19日の百条委員会には、元県民局長が証人として立つはずだった。だが、告発文を書いたその人がもういない。百条委員会は今後どうなるのか。
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