西武、次期監督候補の伊東勤氏(61)が「汚れ役に最適」の声も…球団が敬遠する“ソノ気”の本人の「悪評」とは

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西口2軍監督は時期尚早

 プロ野球西武では松井稼頭央前監督(48)が休養し、渡辺久信ゼネラルマネジャー(58)が監督代行兼任として指揮を執ってから1ヵ月以上が経過した。2008年の日本一監督の渡辺監督代行でもチーム状態は上向かず、V字回復すれば有力視されていた来季監督プランは暗礁に乗り上げつつある。となると球団は早晩、新監督人事に動かざるを得ない。特にコーチ陣が大幅に刷新される外部招聘のケースでは、秋季キャンプなどオフのスケジュールから逆算し、8月中には目鼻を付けないと間に合わない。ペナント争いでは蚊帳の外のチームは夏本番を前に、早くもストーブリーグの様相を呈している。

 かねて西口文也2軍監督(51)の内部昇格は有力案だった。2軍監督から1軍監督への就任は球界で成功例が多い、定番ルートだ。

 しかし今、球団内では西口氏は時期尚早との声が根強い。

「オツ(西口氏)が次期監督という青写真はカズオ(松井前監督)が任期を全うできなかったことで白紙になっています。指導者候補として楽天から呼び戻したにも関わらず更迭となったカズオの二の舞は避けなければいけません。今の戦力では誰が監督になっても厳しいです。ただでさえFA(フリーエージェント)で選手がいなくなってきたチームで、監督まで安易に首切りするようなことが続けば、それこそ球団保有の意義が問われかねません。せめてAクラスを狙える戦力が整うまでオツを温存することになるのではないでしょうか」(チームスタッフ)

 内部昇格が困難であれば外部に人材を求めるしかない。西武は黄金時代以降、監督は内部昇格か、それ以外でもOBの起用が続いている。6月21日の西武ホールディングス(HD)の株主総会では株主の1人から「OBでなくても勝てる監督を選んで欲しい」との意見が出たものの、かつて阪神が暗黒時代からの脱却を期し、選手、監督で中日一筋だった故星野仙一氏を招聘したような大なたを振るったことはないのだ。

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