あまりに初歩的なミスに業界も騒然…「アッコにおまかせ!」都知事選“誤報”、「和田さんには責任はないが」

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元TBSの杉尾議員まで

《これは酷い。「ひらがなで立候補している人はひらがなで、漢字で立候補している人は漢字で投票しなければならない」「入場整理券が無ければマイナカード等を持参しないと投票出来ない」って完全にデマじゃねーか。》

《友達に投票行こうってLINEしたらアッコにおまかせ観てたら整理券なくして、マイナンバーカード持ってないから投票行けないって連絡きた。手ぶらで名前を言えば大丈夫な事を伝えたけれど、誤解して投票に行かない視聴者がどれほどいることか。BPO案件。謝罪では済まされない。番組は即打ち切りで。》

《番組中に訂正しても、許されるものではない。これを聞いて、信じて、その後は番組を見ていない人が何人、何百人、何千人、あるいはもっといるのではないか。しかも投票当日に!》

 元TBSのキャスターで立憲民主党の参議院議員・杉尾秀哉氏(66)もXにこう書き込んだ。

《私の古巣ではあるが、これは看過出来ない。アナウンサーがアドリブで言える内容ではないし、そもそも局のチェック体制はどうなっているのか。通りいっぺんの訂正、謝罪ではなく、局としてキチンと説明してもらいたい。》

 中にはBPO(放送倫理・番組向上機構)に連絡したという文面のスクリーンショットを投稿する人まで……。そして番組に対する抗議は、今も収まっていない。民放ディレクターは言う。

番組終了の可能性も

「政治ネタのミスは反響が大きく、笑って済まされないケースも少なくありません。今回のミスはあまりにも初歩的で、投票日というタイミングの悪さもあって業界に衝撃が走りました。投票用紙に書く候補者の名前がひらがなやカタカナでも構わないことくらい、なぜ発言の直後に出演者やスタッフから訂正の声が上がらなかったのか。それだけでも『この番組、大丈夫か?』と思ってしまいますよね」

 通常、こうした番組で進行・説明を行う場合、アナウンサー用に台本が用意されているはずだという。

「進行台本を書くのは基本的に担当ディレクターで、それを構成作家が仕上げます。もし、あの誤情報が台本に書いてあったとしたら、指示したのは担当ディレクターということになりますね。整理券を失くした場合の説明については、事前に用意したテロップまで表示されたので、ディレクターの取材不足、理解不足、知識不足などが考えられます」

 ひらがな問題については、勝俣の質問に宇内アナが答える形での発言だった。

「勝俣さんの質問はアドリブだったのかもしれませんが、彼は『ひらがなでも大丈夫』という確信があっての質問だったのかもしれません。選挙雑学の企画なのですから……。ところが、宇内アナは『それはどうなんでしょう?』などとスタッフに助けを求めることなく、誤情報を伝えてしまった。これは通常はあり得ないことです。アナウンサーの立場上、進行台本や別途資料にない情報、もしくは担当ディレクターに確認を取ってない情報は喋らないはずだからです。同じ日曜の午前にTBSで放送されている『サンデージャポン』も、6月23日に選挙ポスターと政治団体を結びつける放送をして、翌週に訂正したばかり。これらはTBS社内でも問題になっているようです」

 SNSでは「アッコにおまかせ!」の司会である和田の責任を問う声も上がっている。

「今回の誤情報については、和田さんに責任はないと思います。とはいえ、最近は彼女の発言が炎上することも少なくありません。今回の誤情報は、番組終了を後押しすることになった可能性はあると思います」

「アッコにおまかせ!」は今年10月に放送40年目となる。

デイリー新潮編集部

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