【笑うマトリョーシカ】演技派ではなかった櫻井翔が絶賛されている理由
当て書きだった
「櫻井が報道番組『news zero』(日テレ)のキャスターで見せる清廉潔白さと聡明さはそのままで、定評のなかった演技やセリフ読みも何者かに操られている新進気鋭の政治家としてハマりすぎています。SNSでも、まるで褒め殺しのように彼の演技を讃える声と笑顔が不気味だと本当の意味で絶賛する声とが拮抗しています。彼をキャスティングしたプロデューサーの慧眼に感服しました」
また、原作の担当編集者もこう言っている。《早見さんは、謎多き政治家・清家一郎というキャラクターがとてつもなく大好きとのこと。その人物を描くにあたって、「櫻井翔さんをイメージして書いていた」ともおっしゃっていました。映像化に際し、櫻井さんに演じていただけることになるとは!》(文藝春秋のホームページより)
当て書きだったのだから、ハマるのも無理はない。
「無表情、棒読みの確信犯的なキャスティングです。この役を櫻井が主役でもないのによく受けたと思います。イメージがピッタリすぎて、これが評価されてしまうと今後の芸能活動に支障があるのではないかと心配になってしまいます。もっとも、彼の父親は総務省の事務次官にまで昇りつめたトップ官僚で、櫻井も幼稚舎から大学までの真の慶応ボーイ。エリートを絵に描いたような半生ですから、その程度のことは気にしないのかもしれません。今後も謎が深まる政治家・清家から目が離せません」