国の対応は後手後手…水道水を汚染「発がん性リスク」の「PFAS」から身を守る“最適解”とは

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“効果的な対策”

 PFAS汚染は、既に全国的に広まっていることが明らかになりつつある。そんな有害物質から、われわれはどう身を守ればいいのだろうか。

「PFASは水に溶けやすい性質を持っていますから、汚染された飲料水を口にすることで、やすやすと体内に取り込まれてしまいます」

 そう指摘するのは、PFAS研究の第一人者である京都大学大学院医学研究科(環境衛生学)准教授の原田浩二氏だ。

「入浴やシャワー、洗顔など肌を通じて体内に入る経皮吸収というルートもありますが、一般的に高濃度に汚染された水でなければ、大した摂取量にはなりません。体の外に付着してもすぐにタオルで拭き取ることができるので、そこまで神経質になる必要はないでしょう。それよりむしろ、PFASは腸管での吸収がよいため、飲用に使う家庭の水道水こそ注意が必要です。毎日飲み、料理にも使うものですから、その水が汚染されていたら、摂取する量に直結してしまうことになります」

 うがい、手洗いや洗濯などにまで注意を払うほど過敏になる必要はないが、PFASは無味無臭で目にも見えないため、知らないうちに口にしてしまう危険性が高い。

 そこで個人でできる最も効果的な対策は、家庭の蛇口に浄水器を取り付けることに尽きるとして、原田氏はこう続ける。

「これまで高い濃度のPFASが検出された東京の多摩地域や沖縄で調査した際も、浄水器を利用されている人の方が、そうでない方と比較して血液中のPFAS濃度が低く出ました。浄水器が一定程度、有効であることを物語っています」

 有料版では、本当に効果のある浄水器の選び方や使い方のほか、地域ごとの安全性の判断基準なども含めて、図表も交えながら詳報している。

デイリー新潮編集部

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