「ヒロミは億を超えるギャラ」 月数十万円で広告起用が可能な「芸能人サブスク」とは

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億を超えるギャラ

 別の運営会社によれば、

「芸能界はコロナ禍の折にテレビやライブはもちろん、地方営業も含めたあらゆる現場が激減してしまいました。そこで、タレントさんに新しい仕事を創出しなくてはいけない、という切羽詰まった状況を背景に“芸能人サブスク”は始まりました。結果として、最初に素材を撮りためておけば、後は現場に出ずとも出演料が得続けられるこの仕組みは、タレントさんを救うことになるのです」(同)

 コロナ禍が過ぎてしばらくたった今も依頼は絶えず、盛況だという。

 だが、ITジャーナリストの三上洋氏はこう語る。

「芸能人からすると単価が安い分、数多くの企業の広告に出なくてはいけなくなるわけです。当然、グレーなビジネスに手を染めている危うい企業の広告塔に起用されてしまうリスクも高くなる。各芸能事務所は大手広告代理店の力を借りずに、どのようなコンプライアンスチェックを行っているのでしょうか」

 大手芸能事務所の幹部は声を潜めてこう語る。

「ヒロミさんレベルになると運営会社から億を超えるギャラをもらっているそうです。そのような場合、リスクよりも数多くの広告に出て得られる利益のほうが大切だ、という判断を下しているのでしょう」

 そのあたりのあんばいは各事務所の考え方次第。何とも難しい判断が求められているといえるだろう。

週刊新潮 2024年7月11日号掲載

ワイド特集「罪と罰」より

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