「ヒロミは億を超えるギャラ」 月数十万円で広告起用が可能な「芸能人サブスク」とは
近頃、有名芸能人が起用されている中小企業の広告を目にする機会が増えてきた。従来の感覚では、不釣り合いで不自然に見えてしまうこの手の広告は多くの場合、“芸能人サブスク”と呼ばれる新手のビジネスモデルによって成り立っているという。いったいどんな仕組みなのか。
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【写真を見る】藤本美貴にネプチューン名倉も 「芸能人サブスク」に挑戦するタレントたち
そもそもサブスクとは、決められた料金を支払えば一定期間、サービスを利用し放題になる仕組みのこと。現在、社会のIT化と共に音楽や動画の配信サービスをはじめとして、世のあらゆる分野にサブスク化の波が押し寄せている。
「昨今では芸能人を広告に起用することもサブスクで可能になりました。これは、広告を出したい企業が“芸能人サブスク”の運営会社に定額料金を支払うことで、あらかじめ用意されている特定の芸能人の写真や動画などの素材を一定期間、細かい制約なしに使える仕組みです。企業にとっては、独自の素材作成を行えない代わりに、芸能人を安価で起用できるメリットがあります」(スポーツ紙記者)
月に20~80万円
実際、ある運営会社のサイトをのぞいてみると、ヒロミ(59)やネプチューンの名倉潤(55)といった有名芸能人の写真や動画の使用に関して〈初期費用0円、月額40万円からプランをご用意しております〉と記載されている。また別の運営会社の資料によれば、藤本美貴(39)らの素材使用料は〈20~80万円/月 ※タレントにより異なります〉とのことだった。
「費用は約10分の1」
「“芸能人サブスク”はネットのバナー広告で使われることが多いのですが、媒体はそれだけではありません。個人経営のような小さい会社が作った街中の看板に、著名な芸能人の顔が大きく載っている例も目にします。一昔前は高嶺の花だった芸能人の広告起用ですが、今や中小企業にも手が届くようになったのです」(同)
さる運営会社の担当者に聞くと、
「大手広告代理店を通して一流のタレントさんと契約し、独自で写真や動画を撮影した場合と比較すれば、“芸能人サブスク”を使う費用は約10分の1です」
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