「信念など欠片もない政治家」選挙特番に出演した石丸伸二氏をXで13人の“オピニオンリーダー”次々批判 意外な共通点が

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高須院長も参戦

『世界のニュースを日本人は何も知らない』(ワニブックス|Plus|新書)などの著作がある谷本真由美氏がXに《石丸氏、これじゃ人がついて来ないよ。とにかく失礼 残業拒否したり自己中な世間知らずの若い子には受けるんだろうけどねぇ…》と投稿。

 この投稿を「高須クリニック」の院長、高須克弥氏(79)が引用し、《失礼な方だと思います。これが民主主義です。失礼な人たちが支持するなら失礼な人たちの代表です。仕方ないです。》と応じた。

 毎日新聞(電子版)は7月7日、「低知名度の石丸伸二氏躍進 『国政当然考える。例えば衆院広島1区』」との記事を配信した。記者会見で今後の政治活動について質問されると、「まだ決めていない。(国政進出については)選択肢としては当然考える。例えば、衆院広島1区。岸田文雄首相の選挙区」と答えたことを伝えた。

 この毎日新聞の記事をXで引用して石丸氏を強く批判したのは、大王製紙前会長でカジノに106億8000万円をつぎ込んだ背任事件で知られる井川意高氏(58)。

《信念など欠片もない政治屋 田舎の市長職を放り投げて都知事選に落ちたら衆議院選に? クソクズだな》

 石丸氏が「政治屋一掃」を掲げたことを当てこすったわけだが、怒りが収まらないのか、続けて2本の投稿を行った。

《田舎の公立から一浪して京大の経済か メガバンクに入行するもすぐに子会社にトバされて実務から外れた仕事をさせられた なんて経歴だとムダに歪んだプライドと屁理屈だけ亢進するわな ほんとうの自信がないから己の弱点や非を指摘されると素直に認めたり謝ったり出来ずムキになる あ いや 一般論ね 最近 選挙出た候補のことではないよ》

《一浪京大経済が質問者を小馬鹿にして圧かけようとするならオレがインタビュアーになってやろうかな》

逆質問の意図

 ちなみに井川氏は筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て東京大学法学部を卒業している。

 石丸氏の名前を明記しなかったものの、多くの読者が「石丸氏のことを言及しているのだろう」と判断したポストも拡散を続けた。まず哲学者の内田樹氏(73)の投稿をご紹介しよう。

《質問に対して質問で返すのはマウンティングの常套手段です。質問者は回答者に対して使える構文、語彙、情報を限定することができますし、自動的に「相手の回答の出来不出来を採点する」立場に立てるからです。ですから「相手より優位に立つ」ことを最優先する人間は必ず質問に対して質問で返します》

 石丸氏が逆質問を繰り返したのは先に見たとおりだ。内田氏は別のポストで《この種の「マウンティング原理主義者」から質問の答えを引き出すことは絶望的に困難なのであります。そういう人を公人にしてはなりません》とも指摘している。

 芥川賞作家の平野啓一郎氏(49)のポストにも石丸伸二氏の名前はどこにも書かれていないが、読めば石丸氏を批判していることが分かる投稿内容になっている。

《本当に賢い人って、1を聞いただけで、或いは相手が0.3位しか上手く言えなくても、10まで理解してサクサク答えるような人ではないか。コミュニケーションのコストが無駄に高い人(冷笑的、恫喝的、言葉のマイ定義に拘る、話を聞かない、嘘つき、論点ずらし、etc...)は困る。特に政治家は》

水道橋博士と藤井聡氏

 批判を通り越し、「呆れた」というニュアンスのポストをXに投稿したのは、お笑いタレントの水道橋博士(61)と、元内閣官房参与で京大大学院教授の藤井聡氏(55)だ。それぞれのポストを水道橋博士と藤井氏の順でご紹介しよう。

《今まで一度も見たことがなかったので都知事選で2位になった石丸氏のYouTube関連を次々と見たが……。一言感想を言えば、かつての橋下徹氏が中学生の委員長になって現在に飛来した感じ。期待して応援している識者との対談も、まるで子供と話しているようだった。それにしても政治経済以外のことはミスや間違いが多すぎて(ボクはもう認知の問題でその点ではひどいので他人の事が言えないが)恥ずかしくなった》(水道橋博士)

《都知事選で旋風を巻き起こした石丸氏 選挙中の演説を見た所イメージ戦略ばかりであまりの中身の無さに心底驚きましたが,選挙後のメディア対応を見た所質問者への礼儀や敬意が全く無く,都民はよくもまぁ何も知らないこの人物に160万票も投じたものだと心底唖然と致しました》(藤井氏)

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