「既読無視からの逆転交際」「プロポーズから入籍まで8年!」 難病と闘う政治家アイドル・夏目亜季さんの結婚ウラ話

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プロポーズから入籍まで8年

 しかし、半年もたたずに亜季さんに子宮頸がんが見つかる。難病の「自己免疫性溶血性貧血」をもともと抱えており、翔さんは、上京してきた亜季さんの両親に「僕が面倒を見ます」。同居を始め、入院中には毎日病院へ。亜季さんは「闘病のイライラをぶつけたりしても、決して見捨てることなく元気づけてくれた」と感謝している。

 16年には「全身性エリテマトーデス」も発症した。「ダルさがすごく、夕方まで寝たきりの日も」多かった亜季さんを、翔さんは励まし、少し元気になると外に連れ出すなどして支えた。

 そんな二人だからこそ、互いに「結婚はするだろうな」と感じていた。マンションの契約更新について話していた同年秋、翔さんは洗濯物を干しながら「引っ越すなら結婚しようか」とナチュラルにプロポーズ。亜季さんも受け入れたものの、以後、入籍まで8年近く。なにしろ亜季さんはアイドルだ。いわく「結婚となるとさすがに公表しなくてはいけないので」。

アイドル卒業を宣言した理由

 彼女は、子宮頸がんに関する講演依頼が増える中、18年夏に「行政が動かないといけないことは多い。ならば政治家に」と決心する。その後、全身性エリテマトーデスが再発する中、19年4月の荒川区議選へギリギリで出馬を決意。当選を果たした。

 昨年4月に再選した亜季さん。12月にアイドル卒業を宣言したのは「ファンの方に対し“結婚するかも。その覚悟はしといて”という含みがあった」。だから今は“政治家アイドル”。

 交際開始記念日の5月5日の入籍を考えたが、翔さんの父君が昨年5月8日に逝去。喪が明ける5月9日を待って入籍した。ちょうど大安で、二人が好きな漫画「ドラゴンボール」の悟空の日でもあったとか。

 亜季さんは議員活動に忙しく、一昨年秋に1泊2日で訪れた沖縄以降、旅行に行けておらず、「犬と一緒に宿泊できる旅に出たい」。

 ウサギやプレーリードッグも飼っており、彼女が政治家を引退するぐらいの年齢になったら、田舎の少し大きな家でたくさんの動物と住みたい、というのが共通の夢だ。手を取り合って10年歩んできた二人。その夢も、いつかはかなおう。

週刊新潮 2024年7月11日号掲載

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