「蓮舫」3位大敗で囁かれる「共産アレルギー」の影響 「ショックを隠せない」立民関係者と「大健闘」を称える共産党の“温度差”が示すもの

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蓮舫「大奮闘」

 共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は7月9日付で〈都知事選 蓮舫氏が19% 大奮闘〉と題した記事を掲載。結果は及ばなかったものの、〈蓮舫氏は128万3262票(得票率18.81%)を獲得し、大奮闘〉したとの内容だ。

 実際、前回(20年)都知事選で共産党や立民が支援した元日本弁護士連合会会長・宇都宮健児氏の〈84万4151票(13.76%)〉と比べると〈得票数で1.52倍に伸ばし、得票率も5.05ポイント前進しました〉と健闘を称えている。

「今回、共産党はかなり精力的に蓮舫支援に動いていましたが、結果を見れば、共産党の組織票以外は大して取り込めなかったことは明らか。一方で100万票を超える得票について、逆に“党の実績”として喧伝しているフシがある。さる共産党関係者は『今回の都知事選を、来たるべき衆院選・参院選で比例票を伸ばすための事前運動と考えれば、結果には満足している』と話しています」(前出・政治部記者)

 それでも蓮舫氏は〈選挙戦で日本共産党が支援の枠組みに入ったことについて記者団から問われ、「共産党をはじめ多くの方の力をいただいたのは私の財産だ」と述べました〉(『しんぶん赤旗』7月9日付)と支援者への感謝の念を改めて表明したという。

 立民関係者が漏らす「蓮舫は共産党の党勢拡大に利用されただけではないか」との恨み節は、果たして“身から出たサビ”か、“被害妄想”か。

デイリー新潮編集部

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