令和ですら実現しない「公平・平等な世界」にうっかり期待したくなる「光る君へ」 朝ドラと大河の当たり年に注目したいのは“名脇役”の面々

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 主人公は知性と教養がある女。客寄せでも数合わせでもなく、恩着せがましく下駄を履かされることなく、変人や社会不適応者に落とし込まれず、ただ純粋に能力の高い女の苦悩と心模様を描く。朝ドラと大河の当たり年だね、今年は。つうことで「光る君へ」の話を。

 前半は、吉高由里子が演じるまひろ(のちの紫式部)と、柄本佑が演じる藤原道長の、秘めた恋慕劇を楽しんだ。貧富の格差や権力の横暴を幼少期に目の当たりにしたまひろが、心の底から願う公平で平等な世。民が理不尽に搾取されたり、命を奪われることがないよう、その志を愛した男に託して身を引く。...

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