「自分に甘く他人に厳しい」キャラが災いして 茂木氏は自民党総裁選に出馬できるか

国内 政治

  • ブックマーク

茂木氏ならあり得るよなぁ

「あの文書は永田町の人間ならほぼ目を通しているでしょう。書かれていることが全部事実か否かはともかく、“茂木氏ならあり得るよなぁ”といった反応ばかりでした。仕事は相当デキますが、派閥のボス格になっても人望のなさからまとめきれず、裏金問題が持ち上がって派閥解消を首相が主張した後、幹部の小渕優子選挙対策委員長らが退会しました。首相・総裁候補には子分とか側近が普通にいるわけですが、その存在が聞こえてこないレアな方ですね」

 と、自民党の閣僚経験者。

「岸田首相の後を狙うにあたっては禅譲ということを前提にしていた時期もあったのでしょうが、なかなかうまく行かなかったみたいですね。自分に甘く他人に厳しいというキャラクターが災いしたのかもしれません」(同)

 3頭体制の一角、麻生氏を頼みとしてきたが、その麻生氏自身も茂木氏を有力な候補としてみていないとされる。

「人気がなさすぎますからね(笑)。たとえ関係が深くても肩入れして茂木氏が総裁選で落選すれば麻生氏も非主流派ですから、冷静に判断していることでしょう」(同)

ひとことで言えば勘違い

 ここまで人気がないにもかかわらず、出馬への意図を隠さないのはどういうことなのか。

「自分自身にマイナスの情報を入れてくる記者や人間は遠ざける傾向にあるようで、結果として、聞こえの良い話ばかりが本人に伝わっている可能性があると聞きました。ひとことで言えば勘違いしやすい人、ということになるのかもしれません」(先の記者)

 自身の派閥をグリップできておらず、他派閥にファンもおらず、麻生氏のサポートも望み薄で周辺には太鼓持ちばかり……となれば出馬自体も危ういと考えるのが自然だが、それも含めて「夏の間によく考えたい」ということなのだろう。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。