「自分に甘く他人に厳しい」キャラが災いして 茂木氏は自民党総裁選に出馬できるか

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有資格者であることは間違いない

 今年9月までに行われる自民党の総裁選に向けて、当初より出馬への思いを隠さないのが茂木敏充幹事長だ。3頭体制と称し、自らを岸田文雄首相、麻生太郎副総裁と並ぶ存在とアピールしつつ、岸田首相と関係が悪化する状況下で、「総裁選出馬」を全面に打ち出してきた。「首相にしたい人」に関する世論調査では下から数えた方が早く、永田町でも「嫌われキャラ」として名が通る茂木氏。総裁選での当選はおろか、そもそも出馬が可能なのか、永田町で聞いてみた。

 茂木氏は30日朝、フジテレビの番組に出演し、「総理大臣になってやりたい仕事があるのは間違いない。社会保障制度も抜本的に変えなければならず、総理大臣でなければできない」と述べ、9月までに行われる総裁選での自らの対応について、「夏の間によく考えたい」と述べた。

「重要閣僚や幹事長、政調会長を歴任した茂木氏ですから、総裁選出馬の有資格者であることは間違いないでしょう。問題は永田町で人気がなく、一般的な知名度も低いという点でしょう」

 と、政治部デスク。

茂木氏のトリセツ

「永田町や霞ヶ関での人気のなさについては、かつてA4用紙22枚にまとめられて出回った“茂木氏のトリセツ”の細かさで説明できるかと思います。政府与党の幹部の好き嫌いについては引き継ぎもあるのでそれなりにトリセツが存在するようですが、茂木氏の場合は細かすぎてビックリするレベルでした。ヘビースモーカーだけに海外も含めてどこで喫煙が可能かの情報が相当高いレベルで求められるなど、なかなか大変な内容でしたね」(同)

 一例をあげると、出張でアイスコーヒーをオーダーすることが多くなったという当時の茂木氏。そのたびにホテルに依頼してもすぐには運ばれてはこないため、事前にロジ担当者はポット等でコーヒーを注文し、それをロジ室の冷蔵庫で常に冷やしておいて、大臣からアイスコーヒーを要望されたら、すぐに氷をホテルからもらって、アイスコーヒーを作り、すぐに茂木氏に提供できるようにすることがベターだとこの文書は指摘している。

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