「御所のお部屋からなかなか出てこられないことが…」 雅子皇后の気になるご体調、「愛子さまが陛下に同行されれば」の声も

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「ご自身でもコントロールできない状態」

 6月22日から8日間の日程で、英国を公式訪問された天皇皇后両陛下。国賓としての海外ご訪問は、昨年6月のインドネシアに続き2回目となる。おしなべて歓迎ムードの中、懸念されたのは雅子皇后のご体調である。現に行程には“不安材料”が散見され……。【前後編の後編】

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 前編「英国訪問で『天皇陛下お一方でのご出席』が目立った理由」では、ハードな訪問日程を無事遂行するべく、宮内庁が取ったさまざまな対応策を紹介した。

 さる宮内庁関係者が言う。

「皇后さまは責任感が非常にお強く、また皇太子妃時代に度々経験された、いわゆる“ドタキャン”の苦いご記憶から『万が一、出られなくなったら……』と、つねに案じられ、ひとまず“ご欠席”とされておく。そんな慎重なお姿が目立ちます。換言すれば、依然としてご体調の波が強くおありで、ご自身でもコントロールできない状態でいらっしゃるのです」

 昨年のインドネシアご訪問時と同じく、今回も両陛下ご出席での記者会見は実現しなかった。雅子皇后が最後に会見されたのは2002年12月。同日に行われた、お誕生日に先立つ単独会見とオセアニアご訪問に際しての皇太子さま(当時)とご一緒の会見であった。以来、ご体調を崩されたまま、ご自身にとって「最後のハードル」として立ちはだかっているのだ。

 加えて、この関係者が明かすには、

「最近の行幸啓では、両陛下のご到着が予定時刻から遅れるケースが目立ちます。例えば昨年5月、愛子さまも同席された『ウィーン少年合唱団』のコンサートや、両陛下で鑑賞された10月の熊川哲也氏主宰バレエ団の公演では、会場へのご到着が遅れ、開演時間がずれ込んでしまうという出来事がありました。また今年5月、両陛下はこどもの日にちなんで東京都千代田区の幼稚園を訪問されたのですが、この時もやはり現地への到着が遅れています」

宮内庁にとって最も大事なことは…

 今回の訪英に際しても、22日の朝、皇居正門から車でおたちになる時間が10分ほど遅れてしまったというのだ。

 これらの原因については、

「もっぱら皇后さまのご体調に起因するわけですが、実はお出ましの際、御所のお部屋からなかなか出てこられないといった状態が続いています。女官など皇后さま最側近の職員、陛下のお世話をする侍従たちのいずれも、皇后さまのご体調については、いわば陛下の“専権事項”であるため進言もままならず、お部屋の外から黙って見守るしかないのです」(同)

 長らくお体をむしばんできたご不調が、今なお形を変えて日常生活に発露しているのだ。

 宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司氏は、

「陛下や宮内庁にとって現在、最も大事なことは“皇后陛下にお出ましいただく”ことであり、大きな影響がない限り5分10分程度の遅れは仕方ないということでしょう」

 そう指摘しながら、

「時間を守られることはご負担になるでしょうし、また、周囲が時間厳守のプレッシャーをかけるとそれがストレスになって体調を崩される可能性もあります。結果的に皇后陛下にお任せするしかないとなっているのだと思います。ただ、今回の国賓としての公式行事には時間通りのお出ましが求められますので、そのために宮内庁は何をすべきか、あるいは何をしないかということを考えたでしょう」

 ご活動に順位をつけ、その中の最優先事項に向けてご体調をアジャストさせていくというわけである。

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